前回の記事では、私がなぜこのブログで「ママのキャリア」についても発信していきたいと思ったのか、その背景をシェアしました。
今回は、もう少し日常に近いお話です。
「仕事も育児も、全部完璧にやらなきゃ」
「母親になったからといって、仕事が中途半端になるのは絶対にイヤ」
そんな風に思って、毎日を全力疾走していませんか?
現在、私は9歳と3歳の子どもを育てていますが、毎日の生活は本当に、まさに戦いです(笑)
朝は子どもの準備に追われ、日中は仕事をして、夕方からはまた育児と家事の時間。
気づけば一日が終わっていて、日々の生活は本当にあっという間です。
私もかつては「理想のママ像」と「キャリア」の間で揺れながら、悶々とする時期がありました。
でも、ある時気づいたんです。
今の自分に違和感があるなら、それは「もっと頑張りなさい」というサインではなく、ワーママとして、一人の女性として、ライフキャリアを見直し始めるサインだ、と。
ここからは2記事に分けて、二児を育てながら仕事と育児のバランスを取るために、私が少しずつ手放してきたこと、そしてこれからの人生を豊かにするために大切にしていることを、キャリアコンサルタントとしての視点も交えながら書いてみたいと思います。
まず上編では、「私が少しずつ手放してきたこと」をシェアします。
仕事と育児の「両立」って、そもそも何だろう?
「仕事と育児の両立」という言葉を聞くと、少し背筋が伸びるような、でもどこか苦しくなるような気持ちになりませんか?
- 仕事をきちんとこなす
- 子どもにもちゃんと向き合う
- 家事までもできるだけ整える
こう並べてみると、やることが本当にたくさんありますよね。
私も第1子の育休から復帰したばかりの頃は、「もっと上手にできるはずなのに」と、自分を責めてしまうことがよくありました。
でも冷静に考えると、仕事100%、育児100%、家事100%をすべて同時にやろうとしたら、合計300%です。どんなに頑張っても、ずっと300%で走り続けることはできません。
そう気づいてから、私は「両立」の定義を少し変えることにしました。
私にとっての両立は、すべてを完璧にこなすことではありません。
私にとっての両立は、今の自分にとっての「ちょうどいいバランス」を探し続けることです。
そのバランスは、仕事の繁忙期、子どもの年齢、自分の体調、家族の状況によって変わっていいと思っています。
だからこそ、正解は一つではありませんし、誰かのやり方をそのまま真似するのではなく、自分の内側にある心地よさを少しずつ見つけていく必要があると思っています。
それもまた、自分らしいキャリアを築いていく大切なプロセスなんですよね。
【自分らしいキャリアへ】私が手放した3つのこと
では、自分らしいキャリアは、どうやって見つけていけばいいのでしょうか。
私の場合、まず大切だったのは「もっと頑張ること」ではなく、少しずつ「手放すこと」でした。ここでは、私が育児と仕事を続ける中で手放してきた3つのことを紹介します。
手放したこと①:「できなかったこと」ばかり数える習慣
以前の私は、一日の終わりに「今日できなかったこと」ばかりを思い出していました。
- あのメールを返せなかった
- 子どもにイライラしてしまった
- 家のことが全然片づかなかった
- もっと仕事を進めたかったのに、できなかった
そんなふうに、夜になると反省会が始まってしまうんです。
でも、この「できなかったこと」を数える習慣は、知らないうちに自分を否定することにつながっていました。
そして、自分を責めれば責めるほど、焦りや不満が増えていくことにも気づきました。
だから、少しずつやめることにしました。
代わりに、寝る前に「今日できたこと」や「ありがたかったこと」を一つだけ思い出すようにしています。
たとえば、
- クライアントとの打ち合わせ準備が30%ぐらいまで進んだ
- 子どもたちと英語の読み書きができた
- 上司がトラブル調整に入ってくれて助かった
- 夕飯を完璧に作れなかったけれど、家族で笑って食べられた
本当に小さなことでいいと思っています。「今日もちゃんとできたことがあった」と思えるだけで、心の向きが少し変わります。
「完璧ではなくてもちゃんと前に進んでいる」そう自分に言ってあげることは、ママのキャリアを続けていくうえで、とても大切な自己肯定感の土台になると実感しています。
手放したこと②「全部ひとりでやらなきゃ」という思い込み
台湾出身の私には、日本で近くに頼れる実家がありません。
子育てをしながら働く中で、「もっと誰かに頼れたらいいのに」と思うこともたくさんありました。
また、育休から復帰したばかりの頃は、仕事の面でも属人的な業務が多い環境にいました。
- これは私がやらなきゃ
- 私が抜けたらクライアントに迷惑をかけてしまう
- これは夜にリモートでつないで対応するしかない
そんな「全部ひとりでやらなきゃ」思い込みが強くなり、気づけば仕事でも育児でも、自分で自分を追い込んでいました。
でも、その働き方は長く続けられるものではありませんでした。
自分の時間も、体力も、気持ちの余裕も、少しずつ削られていくような感覚がありました。
そこで、私は、仕事の中で少しずつ「標準化」や「効率化」に取り組むようになりました。
いきなり大きな改革をするのではなく、まずは小さなことからです
- 誰が見ても分かるように手順を整理する
- 上司にサポートチームへ依頼できないか相談する
- 上司を巻き込みながら、他部門との業際整理を行う
最初は、「本当にお願いしていいのかな」、「責任を放棄していると思われないかな」と迷うこともありました。
でも実際に動いてみると、周りも同じ課題を感じていたり、業務を整理することでチーム全体が動きやすくなったりしました。結果的に、自分の負担が軽くなっただけでなく、仕事の評価にもつながり、全部ひとりで抱えることだけが責任感ではないと気づきました。
周りと一緒に回せる仕組みを作ることも、ママがキャリアを続けていくために大切な力だと確信しています。
手放したこと③:「キラキラした他人」と比べること
他人と比べないようにしようと思っていても、つい比べてしまうことってありますよね。
- あの人はすごいな
- 私はまだまだだな
- もっと頑張らなきゃ
- でも、もうしんどい
そんなふうに、知らないうちに負のループに入ってしまうことがありませんか。
もちろん、他人の頑張りに刺激をもらうこと自体は悪いことではありません。
でも、他人との比較によって自分を小さく感じてしまうなら、少し距離を置いてもいいと思っています。
私が意識するようになったのは、比べる対象を「他人の今」から「昨日の自分」に変えることです。
- 昨日より、少しだけ心が穏やかだった
- 昨日より、子どもにやさしく声をかけられた
- 昨日より、仕事の段取りが少し見えた
それだけで十分だと思うようにしました。
キャリアは、誰かとの競争ではなく、自分の人生をどう育てていくかの旅のようなものです。そう考えると、少しだけ肩の力が抜ける気がします。
おわりに:手放すことで、少しずつ見えてきたもの

ここまで、私が手放してきた3つのことについて書いてみました。
- できなかったことばかり数える習慣
- 全部ひとりでやらなきゃという思い込み
- キラキラした他人と比べること
誤解しないでいただきたいのは、私もこれらを「ある日突然、完全に手放せたわけではない」ということです。
でも、意識して少しずつ手放していくことで、カチカチだった心にふっと「余白」が生まれました。そして、そのうまれた余白の中に、「本当は自分が何を大切にしたかったのか」というキャリアの軸が、少しずつ浮かび上がってきたように感じています。
仕事も育児も、完璧にこなすことがゴールではありません。
ママとしての自分も、働く自分も、一人の女性としての自分も、どれも大切にしながら、今の自分にとってのバランスを探していくことこそが、「私らしいキャリアの軸」なのだと思います。
次回の後編では、手放したあとに私が大切にしていることや、キャリアレインボーの考え方についてシェアしたいと思います。
またのぞきに来てもらえたら嬉しいです^^



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