こんにちは。
心と生き方を整え、あなたの可能性を応援する、台湾人ママYukaです。
キャリアコンサルタントの視点から、自分らしいキャリアを見つけるヒントをお届けしています。
これまでのキャリアシリーズの連載では、ママになってからの働き方、自分らしいキャリアの見つけ方、そして手放すことの大切さについてお伝えしてきました。
今回は、私自身のキャリアの原点でもある「ITを軸にした女性のキャリア」について書いてみたいと思います。
IT業界と聞くと、
「理系じゃないと難しそう」
「プログラミングができないと無理そう」
「未経験から入るにはハードルが高そう」
そんなイメージを持っていませんか?
しかし、決してそんなことはありません。
私は文系出身で、日本の大学では経営学を専攻し、新卒でIT業界に入りました。最初からプログラミングが得意だったわけでも、特別なITスキルを持っていたわけでもありません。
それでも、現場で一つひとつ学びながら、SE(システムエンジニア)として、プログラミングから始め、社内システム導入、システム運用管理、ITコンサルティング、ITコンサルの新規事業立ち上げ、そしてITコンサル会社の経営陣をサポートする立場まで、少しずつキャリアの幅を広げてきました。
振り返ってみると、ITは私にとって「手に職」であり、「社会を見る窓」であり、そして変化の中でも自分を支えてくれるキャリアの土台でした。
今回は、文系出身で、かつ海外出身の私がどのようにITを軸にキャリアを広げてきたのか、女性がIT業界でキャリアを広げる可能性について、キャリアを考えるうえで大切な「越境学習」の視点も交えながらお伝えしていきます。
なぜ文系出身の私がIT業界を選んだのか
私が新卒でIT業界を選んだ理由は、大きく二つあります。
一つ目は、「手に職をつけたい」と思ったからです。
日本で外国人として就職活動をする中で、私はどこかで、自分だけの専門性を持ちたいと感じていました。
語学力やコミュニケーション力ももちろん大切ですが、それだけではなく、「環境が変わっても自分を支えてくれるスキルがほしい」、「社会の中で長く使える力を身につけたい」という純粋な思いが、新卒の私がIT業界に絞った理由でした。
二つ目は、「世の中を便利にする裏方の仕組みを作りたい」と思ったからです。
私が新卒で就職活動をしていた頃は、今ほどITが生活の中に当たり前にある時代ではありませんでした。
スマートフォンも、クラウドサービスも、オンライン決済も、まだ今ほど身近ではなく、ITはどちらかというと「専門的で少し遠い世界」に見えていたように思います。
でも、なんとなく、これからの社会はITによって少しずつ便利になっていくと、そんな確信のようなものがあって、システムの向こう側にいる誰かの「困った」を解決する仕事にやるがいを感じました。
その意味で、ITは冷たい機械の仕事ではなく、とても温かい仕事だと私は感じています。
文系出身・未経験からでも広がるIT業界の仕事と女性のキャリア
IT業界というと、エンジニアやプログラマを思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実は、ITの現場では、技術とビジネスをつなぐさまざまな役割が求められています。
たとえば、
- お客様の業務課題をヒアリングし、課題解決の方針や対策を見出す仕事
- IT導入の計画を立て、プロジェクト全体を管理する仕事
- エンジニアと利用者の間に立って調整する仕事
- ITサービスを導入したお客様をサポートし、活用を促す仕事
- データを分析して経営判断を支える仕事
- AIや自動化ツールを活用し、日々の業務を効率化する仕事
- ITセキュリティの観点から、企業の大切な情報や仕組みを守る仕事
- DXを推進し、業務フローの無駄をなくし、よりよい仕組みに変えていく仕事
- IT人材の採用や育成に関わる仕事
など、IT業界には本当に多様な仕事があります。
私自身も、最初はプログラムを書く側からスタートしました。その後、社内システム導入、システム運用管理、ITコンサルティングへと役割が変わり、さらに事業の立ち上げや、経営陣をサポートする立場にも関わるようになりました。
現場で手を動かす経験があったからこそ、後にお客様の課題を聞いたり、経営層に説明したりするときに、「システムの裏側」と「ビジネスの現場」の両方をつなげて考えられるようになったのだと思います。
IT業界で15年以上キャリアを積んできて感じるのは、ITの仕事には、思っている以上に「人の仕事を理解し、課題を整理し、よりよい仕組みに変えていく力」が求められるということです。
IT業界は理系出身者だけではなく、文系出身でも、子育てや仕事を通して人と関わってきた経験がある人でも、自分の強みを活かせる場所がたくさんある世界だと実感しています。
文系からITへ。子育てもキャリアも「越境学習」の連続だった
キャリアを考えるうえで、キャリアコンサルタントの私が大切にしている考え方の一つに「越境学習」があります。
少し難しく聞こえる言葉ですが、簡単に言うと、越境学習とは、自分が慣れている場所や役割から一歩外に出て違う環境の中で学ぶことです。
たとえば、
- 会社員として働いていた人が、別の部署に異動する
- 日本で働いていた人が、海外のチームと仕事をする
- 専業主婦だった人が、久しぶりに仕事を再開する
- 会社の外で副業や学びの場に参加する
こうした「いつもの自分の場所」から少し外に出る経験も、広い意味では越境学習と言えます。
越境学習における「ホーム」と「アウェイ」
越境学習では、よく「ホーム」と「アウェイ」という言葉が使われます。
| 状態 | 特徴 | 具体例 |
| ホーム (Home) | 慣れている場所。 自分のやり方が通じる、ルールや空気がわかっている。 | 毎日通っている職場、長く続けている業務、趣味のコミュニティ |
| アウェイ (Away) | 慣れていない場所。 今までのやり方が通じない、戸惑いや違和感を感じやすい。 | はじめての育児、未経験のIT業界への転職、異文化の環境 |
たとえば、毎日通っている職場や長く続けている業務は、ある人にとってはホームかもしれません。一方で、はじめての育児、未経験のIT業界への転職、異文化の環境などは、アウェイに感じやすい場所です。
ただし、ホームとアウェイは固定された場所ではありません。
ある人にとっては職場がホームでも、別の人にとっては職場がアウェイに感じられることもあります。子育て中心の生活に慣れてきたママにとっては、家庭がホームになり、久しぶりに仕事へ戻る職場がアウェイに感じられることもあります。
母になること=究極のアウェイ体験
文系の私が新卒の時に、IT業界を選んだことはまさに越境の経験でした。でも、振り返ってみると、もう一つ大きな越境がありました。それは、「母になること」です。
子どもが生まれる前の私は、仕事のスケジュールも自分の体力も、ある程度は自分でコントロールできると思っていました。でも、子育てが始まると、その前提はあっという間に崩れていきます。
- 突然の子どもの発熱
- 仕事中に鳴る、保育園からの呼び出し電話
- 夜泣きで一睡もできないまま迎える朝
仕事では責任を果たしたい。けれど、家では母として子どもにしっかり向き合いたい。
その葛藤の中で、「ちゃんとやる」「最後までやり切る」「迷惑をかけない」という私が大事にしてきた価値観が、ある日突然、通用しなくなる瞬間がありました。それは、私にとって「仕事中心のホーム」から、「母としてのアウェイ」へ出ていくような強烈な体験でした。
しかし、そのアウェイの中で、私はたくさんのことを学びました。
すべてを一人で抱え込まなくていい。
完璧にこなすより、優先順位を決める。
人に頼ることも、仕事の力の一つである。
相手の立場を想像する力は、会議室だけでなく、家庭の中でも育っていく。
だからこそ、子育てという究極のアウェイで越境学習を重ねているママにとって、転職や起業は決して無謀な挑戦ではないと私は思っています。なぜなら、ママたちはすでに、変化を乗り越える力を持っているからです。
未経験でも、まずはAIやITスキルを学んでみるという選択

とはいえ、いきなりIT業界へ転職するのは不安ですよね。
「本当に自分にできるのかな」
「何から学べばいいのかわからない」
「プログラミングまではまだ自信がない」
そう感じる方も多いと思います。
そんな方にとって、最初の一歩としておすすめしやすいのが、AIやIT活用の基礎を学ぶことがおすすめです。
今は、専門知識ゼロからでも、AIを使って仕事の効率化、副業、転職、キャリアアップを目指せる講座も増えています。
たとえば、いーキャリアの【未経験からAI活用!収入アップ実践講座】は、AIを仕事や副業にどう活かすかを学びたい方にとって、入口として検討しやすいサービスだと思います。
この講座では、ChatGPTの基本的な使い方、成果につながるプロンプト作成、メール文作成、議事録、資料作成、情報整理など、すぐに仕事で使いやすいスキルを学べます。さらに、ノーコードツールや自動化ツールも活用し、事務作業や問い合わせ対応などの効率化にも取り組めます。
いーキャリアの未経験からAI活用!収入アップ実践講座の大きな特徴は、AIスキルを学ぶだけでなく、国家資格キャリアコンサルタントと一緒に「そのスキルをどう収入アップにつなげるか」まで考えられることです。
AIを学んで終わりではなく、自分の仕事・副業・転職にどう活かすかまで整理したい方に向いている講座です。
- 今の仕事の効率化に使えるかもしれない
- 副業の可能性が広がるかもしれない
- 将来的にIT業界へ進むための、小さな準備になるかもしれない
大きな決断をする必要はなく、まずはAIやITを「自分の仕事にどう活かせるのか」を知るだけでも、見える景色は変わると思います。
ITキャリアの道は一つではない!あなたに合った「入口」の見つけ方
ITを軸にしたキャリアといっても、道は一つではありません。
- 未経験からエンジニアを目指す道
- IT事務やヘルプデスクから入って、少しずつ専門性を高める道
- 現職の業務知識を活かして、社内DXや業務改善に関わる道
- AIやPython学び、データ活用や業務効率化に活かす道
- エンジニア経験を活かして、ITコンサルタントへ進む道
- 経験を積んで、フリーランスとして案件を選ぶ道
- ITに限らず、自分のキャリア全体を見直しながら、次の働き方を考える道
どれが正解というわけではありません。
大切なのは、「今の自分にはどんな入口が合っているか」を知ることです。だからこそ、「未経験だから無理」と諦める前に、まずは自分の経験、強み、希望する働き方を整理してみることが大切です。
もし一人で自分に合った道を見つけるのが難しければ、coacheeのようなキャリア相談サービスを活用し、プロの視点を借りてみるのも一つの方法です。
coacheeの特徴は、転職・副業・キャリア形成・自己分析・職務経歴書の添削など相談したい内容に合わせて、キャリアコンサルタントや実務経験者などから相談相手を選べることです。オンラインで完結し、気軽にスポット相談しやすい点も、忙しいママにとって使いやすいところだと思います。
キャリアは、一直線に進むものではありません。
少し立ち止まって考える時間も、遠回りに見える経験も、あとから振り返ると、ちゃんと次の道につながっていることがあります。
「私はどこから始めればいいんだろう」と感じたときは、一人で抱え込まず、誰かと一緒に整理してみることは、自分らしいキャリアをつくるための大切な一歩だと思います。
では次回は、広い意味でのITキャリアのもう一つの入口として、Webスキルを学びながら、副業・転職・在宅ワークの可能性を広げる選択肢についてご紹介します。またのぞきに来てもらえたら嬉しいです^^

コメント