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【0歳~小学生】おうち英語のやり方:フォニックス初心者から一人で子供向け絵本を読めるまで

おうち英語のやり方 人気記事

こどもが小さいうちに始めたほうが効果的と言われているおうち英語。

おうち英語に興味があるけど、何歳から始めれば良いか
マザーグースや、フォニックス、サイドワード、ドクタースースなど、おうち英語について調べたらいろいろとキーワードが出てくるけど、おうち英語はどこから着手したほうが良いかがいまいちよくわからない
おうち英語をやっているけど、指針がなく、本当にこのままで良いのかが不安
など、このようなお悩みを持っていませんか。

我が家は子供が0歳の時からおうち英語の取り組みを始め、5歳になって一人で子供向けの簡単な絵本を読めるようになりました。

振り返ってみると、我が家がおうち英語を取り組み始めたときに、何からやれば良いのかがよくわからず、たくさん情報収集しながら色々と試行錯誤してやっていました。

子供がまだ小さかったため、おうち英語となる成果・アウトプットがすぐ現れることが難しく、自分の取り組みが正しいかと不安と焦りがありました。

そんな中で、おうち英語に役に立ちそうなものを見つけたらとにかく購入し、だいぶお金を投下した時期もありました(泣)

自分の経験から、おうち英語を取り組む中で、お手本となる指針・マイルストーンがあれば情報収集の時間やコストの節約ができると痛感しましたので、我が家の取り組みを踏まえつつ、言語学習得理論の視点から、おうち英語のやり方について綴りたいと思います。

これからおうち英語を始めたい方、おうち英語を取り組んでいるが自信がない方のご参考になれば嬉しいです。

フォニックス(Phonics)学びのロードマップ

おうち英語の目標は何でしょうか
家庭によって考え方が区々だと思いますが、幼児からおうち英語を始めた場合、子供自身が一人で英語の文を読めたり書けたりすることはおうち英語のマイルストーンの一つではないでしょうか。

子どもの英語読み書き基礎として開発されたフォニックス(Phonics)。

フォニックスとは何か。一言でいうと、フォニックスとは、英語の読み書きのルールです。英語には、ほとんどの単語は規則性があり、英語の文字(綴り字)と発音の間のルールを表すのがフォニックスです。

フォニックスがわかると、子供は一人でフォニックス規則に沿った単語や文を読める・書けるようになるため、フォニックスの上達はおうち英語の重要な指標の一つといって過言ではありません。

では、おうちでフォニックス学びを行う際、どのようなステップで学んでいけば良いでしょうか。

『幼児のフォニックス学びロードマップ』でおうちでフォニックス学びをする際のステップをまとめました。ロードマップをもとに、子供が一人で幼児向け絵本を読めるまでのおうち英語のやり方についてステップバイステップで解説していきたいと思います。

幼児のフォニックス学びロードマップ
フォニックス学びロードマップ

サイドワード(Sight Words)とは何か

子供自身が一人で英語の文を読めたり書けたりすることは、幼少期からおうち英語を始める際の目標の一つです。

一見小さい目標かもしれませんが、何も喋れない白紙のような赤ちゃんが、おうち英語の取り組みを通じて、英語の文を読めて書けるようになることは子供にとって大きな進歩です。

子供が英語の読み書きを学ぶ際に、フォニックスと同じ基礎として位置づけられているのはサイトワード(Sight Words)です。

サイトワードとは何か。一言でいうと、サイトワードとは、英語の頻出単語です。

Sight Wordsという言葉は、「Sight=視覚」 + 「Word=単語」 を組み合わせた単語で、「よく見かける単語」を意味しています。サイドワードを学ぶことで、英語の文でよく出てくる単語が分かり、サイトワードが分かるとネイティブ圏の日常会話の最大90%が分かると言われています。

ネイティブ圏の子供は幼少期から、フォニックスとサイトワードを二輪として同時に学ぶことが多いことを念頭に、我が家では、おうち英語で子供がある程度フォニックスに慣れてからサイトワードの学びを導入しました。結果、5歳で一人でPre-K(幼稚園)~Grade1(1年生)向けの絵本を読めるようになりました。

【おうち英語のやり方】オキテ:遊びの中で英語を楽しく学ぶ

おうち英語に関して、重要な2つの概念、①フォニックス、②サイドワードについて簡単に触れました。

子供が小さいうちに始めるおうち英語の取り組みにおいて、『遊びの中で英語を楽しく学ぶ』ことが掟だと捉えます。ここからは、フォニックス学びのロードマップをもとに、おうちで楽しく英語を学ぶ方法を具体的に解説していきます。

【おうち英語のやり方】Step 0:英語に対する感度を高める

おうち英語のやり方について、まずは、フォニックス学びロードマップにけおるStep 0の『英語に対する感度を高める』ところから始めます。

Step 0(英語に対する感度を高める)において最も大切なのは、良質な英語の音源を大量にインプットすることです。とにかく、良質な英語の音源を、毎日大量にインプットすることは、Step 0で行う取り組みで、良質なインプットを通じて、英語に慣れて正しい場面で正しい英語を使う英語脳を育てることがStep 0の目標です。

ちなみに、良質なインプットとは何か。

音声付きの英語教材が溢れている世の中から、良質なもの(我が子との相性が良く、子供が学びやすいもの)を見つけ出すために、外せない基準としては3つあると考えます。

良質な英語音声教材選びの3基準
  1. 発音が綺麗なもの(ネイティブ圏の方が聞いても違和感を覚えないもの)
  2. 構文がシンプルで、小さい子供が真似やすいもの
  3. 五感をバランスよく使って学べるもの

3基準を満たした良質な英語音声教材としておすすめしたいのは、『Jolly Music』と『マザーグースコレクションCD』です

Jolly Music(ジョリーミュージック)は、フォニックス教材としてよく知られてるジョリーフォニックス(Jolly Phonics)の出版社Jolly Learning社による音楽教材で、イギリス現地では小学校の音楽授業で使われています。

簡単な音程で、アクション付きで、英語の歌を学べることがJolly Musicの特徴です。

マザーグースコレクション CDは、いずみ書房が出版したマザーグースのうたCDで、1枚のCDで計84曲が収録されました。軽快なメロディーと小さい歌詞絵本を合わせて、現地のわらべうたを学べることがマザーグースコレクション CDの特徴です。

姉妹サイトのERDEKids(イアードキッズ、モンテッソーリ式のSTEAM教育・おうち英語・中国語教材教具と教育情報サイト)で、『マザーグースのうた』と一緒アルファベット・フォニックスを学ぼう!というコンセプトで無料教材を掲載しています。ご興味がある方、ぜひ使ってみてください。

【おうち英語のやり方】Step 1:フォニックスの基本音を覚える

幼児のフォニックス学びロードマップ
(再掲)フォニックス学びロードマップ

おうち英語のやり方について、英語に対する感度を高めたところで、次はフォニックス学びロードマップにけおるStep 1の『フォニックスの基本音を覚える』に進めます。

Step 1(フォニックスの基本音を覚える)において最も重要なのは、フォニックスの基本音を慣れることです。

Jolly Songs(CD付)
Jolly Songs(CD付)

Step 1でフォニックスの基本音を覚えるために、我が家ではフォニックス教材Jolly Phonics(ジョリーフォニックス)の『Jolly Songs』(ジョリーソングス)を活用しました。

市販では色々なフォニックス教材があるなかで、我が家がジョリーフォニックスを利用する決め手としては、ジョリーフォニックスのアクション付きでフォニックス音を学ぶというコンセプトに共感したためです。

ジョリーフォニックス教材:ジョリーソングス
Jolly Songs:アクション付きでフォニックスを学ぶ教材

フォニックスの音を学ぶことは、言えばアルファベットの発音ルールを覚えることなので、教材によって小さい子供にとって固すぎることがあると思います。ジョリーフォニックスの『歌とアクションと一緒にフォニックスの基本音を覚える』というアプローチなら、小さい子供がストレスなく自然にフォニックスを学べるため、おうち英語遊びのなかで楽しく学ぶことを望む我が家にピッタリです^^

日々の遊びの中に、Jolly Songsを聞き流し、少しずつアクション学びを取り入れるだけでも効果的だと思いますので、ご興味がある方ぜひやってみてください。

(参考)
ジョリーフォニックスに関して日本語の解説が欲しい方にははじめてのジョリーフォニックス ―ティーチャーズブック―(日本語表記)がおすすめです。※付属CDに基本音42音とJolly Songsが収録されています

【おうち英語のやり方】Step 2:フォニックスの基本音の形を覚える

おうち英語のやり方について、フォニックスの基本音を覚えたところで、次はフォニックス学びロードマップにけおるStep 2の『フォニックスの基本音を読める』に進めます。

Step 2(フォニックスの基本音を読める)における英語学習目標は、Step 1で覚えたフォニックス基本音をそのアルファベットの形と紐くことです。つまり、例えばアルファベット”f”を見ると、すぐフォニックス基本音”フ”を言えることが目標です。

フォニックス基本音とその文字の形を紐づけるために日々のおうち英語の取り組みのなかでできることは、フォニックス基本音を言いながら基本音を書いてみることです。

毎日3分でも構いませんので、ひたすらフォニックスを書いてみると自然に基本音を読めるようになります。

姉妹サイトのERDEKids(イアードキッズ、モンテッソーリ式のSTEAM教育・おうち英語・中国語教材教具と教育情報サイト)で、『マザーグースのうた』と一緒アルファベット・フォニックスを学ぼう!というコンセプトで無料教材を掲載しています。

イアードキッズのフォニックスチャート母音編および子音編はフォニックス基本音の形を覚えることに活用いただけると思いますので、ご興味がある方、ぜひ使ってみてください。

【おうち英語のやり方】Step 3:ブレンディング力を身に付ける

おうち英語のやり方について、フォニックスの基本音を覚えたところで、次はフォニックス学びロードマップにけおるStep 3の『ブレンディングができる』に進めます。

ブレンディング(Blending)とは、/d-o-g/で「dog」のように、一つの単語を構成する音を一つずつ繋げる練習のことです。

フォニックスすごろく
姉妹サイトERDEKids掲載中の無料フォニックスすごろく

しかし、小さい子供にとって、机の前に座ってブレンディングの勉強をすることは面白くないです。

小さい子供でも楽しくブレンディング力を身に付けるようにするために、我が家では、クラフト・工作や、すごろく、パズル、無料動画などを通じておうち英語遊びの中にブレンディング練習を取り入れよう心掛けました。詳細は別記事でまとめましたので、ご興味ある方ぜひご参考ください。

ちなみに、ブレンディングができると、どのような効果があるでしょうか。

短母音の単語を1分間で20個列挙してください!」と言われたら、あなたはいくつかの単語を思い浮かべますか。

「AはApple」のようなLook and Sayアプローチで英語を学んできた非ネイティブの学習者にとってはなかなか難しい問いかもしれません。

一方、Synthetic Phonics(シンセティック・フォニックス)アプローチで英語を学ぶ人は、アルファベットが持つ『フォニックス基本音(Letter Sound)』を覚えたうえ、フォニックス基本音を繋げる『ブレンディング(Blending)』練習を重ねるため、この問いに対しては即答できると思います。

つまり、ブレンディングの練習を積み重ねると、耳に入った言葉を文字にしたり、目で読んだ文字を音にしたりすることが自然にできるようになるのです。

【おうち英語のやり方】Step 4:Tricky Words、Alternativesをスモールステップで学ぶ

おうち英語のやり方について、ブレンディングができるようになったたところで、次はフォニックス学びロードマップにけおるStep 4の『Tricky Words、Alternativesを理解できる』に進めます。

Step 4(Tricky Words、Alternativesを理解できる)における英語学習目標は、フォニックス基本音ルールに沿わない例外単語をできるだけ多く覚えることです。

Step 3までのおうち英語学習目標は、フォニックス基本音の規則に沿った単語を読めることです。しかし、フォニックス基本音の規則を覚えたところで、すべての単語を読めるかというと、そうではありません。

英語では、フォニックス基本音のルールに沿わない例外単語が多く存在するのです。

例外単語を読めるためには、まずフォニックス学びにおけるひっかけ単語(Tricky Words)およびAlternatives(同音異綴り)をできるだけ覚える必要があります。

しかし、単語帳を持って単語を覚える作業は子供たちにとって面白くないです。

我が家では、子供にTricky WordsおよびAlternativesの概念を軽く教えたうえで、実際に例外単語を覚えるために、子供の英語読み練習に特化したフォニックス絵本を活用しています。

(参考)我が家愛用のフォニックス絵本:
Peppa Pig Phonics Set(12冊)、
Curious George Curious About Phonics Set(12冊)

フォニックス基本音ルールに沿わない単語を覚えるのに、子供の英語読み練習に特化したフォニックス絵本を活用??

一見矛盾のように見えるかもしれませんが、フォニックス絵本ですと、文の構成は厳選されたフォニックス規則に満たす単語が中心で使われつつ、Tricky WordsおよびAlternativesも使われる特性があります。

子供と一緒にフォニックス絵本を読んでいくなかで、子供はフォニックス単語であれば楽に読めるが、そうではない単語には躓きますので、子供たちがフォニックス例外単語に躓く際に「Tricky Wordsだよ」「Alternativesだよ」と教えてあげるようにしています。何度も子供と一緒に絵本を読んでいくうちに、スモールステップで自然にTricky WordsおよびAlternativesを分かってくるのです。

ちなみに、Tricky WordsおよびAlternatives学びにおいて、ジョリーフォニックスのStudent Book(1, 2, 3)を活用する方法もあります。詳しくは別記事で記載しましたので、ご興味がある方ご参考いただければと思います。

【おうち英語のやり方】Step 5:子供向け絵本と良質なワークブックで一人読み力を磨く

おうち英語のやり方について、Tricky Words、Alternativesを理解できるようになったら、次はいよいよフォニックス学びロードマップにけおるStep 5の『一人で幼児向け絵本を読める』に進めます。

Step 5(一人で幼児向け絵本を読める)における英語学習目標はいうまでもなく、子供が一人で子供向けの英語絵本を一人で読めることです。

英語に対して馴染みがない子供が英語の本を一人読みできるようになると、英語の読み書き力があると第三者に伝わりやすい面があり、Step 5はおうち英語取り組みの大きなマイルストーンと言えます。

Step 5における主な取り組みは3つ。

  • ① サイドワード(Sight Words)の概念導入を導入する
  • ② 子供の英語読み練習に特化したReading絵本を多読する
  • ③ 良質なワークブックを通じて単語の記憶を定着させる

我が家の場合、5歳の子供が一人読みのステージに入ってきていて、毎日Reading絵本を読むことを習慣化しています。子供が気が向いた時に一緒にワークブックを取り組むようにしています(最近はワードサーチがブームです^^)

ここでいう子供の英語読み練習に特化したReading絵本とは、フォニックス絵本のほか、サイドワード絵本や、Lexile®指数*~600程度(アメリカ小学校2年生レベル)の絵本を指します。
(*Lexile®指数とは、英語文章の難易度を表す指標。詳しく知りたい方は別記事をご参考ください)

Reading絵本を活用するメリットとは何か。

Reading絵本を活用するメリット
  1. 子供が読みやすい単語のみ使われる(フォニックスワード、サイドワードが中心)
  2. ストーリーは読みやすいシンプルな文で構成される(一つ一つの文が短く子供が疲れにくい)
  3. 読みやすいため、子供の自信を育てやすい

子供の身の丈に合ったReading絵本を使うことで、子供の一人読みのモチベーションを保つことに繋がります。

我が家ではPeppa Pig Phonics Set(12冊)、First Words with Peppa(読本計20冊)、Curious George Curious About Phonics Set(12冊)、World of Reading Disney Classic Characters Level 1 Boxed Set (6冊)を中心に毎日最低1冊、一緒に読むようにしています。

コツは、読み聞かせではなく、子供中心で読んでもらうことです。「子供が1つの文を読む、保護者が1つの文を読む」のように、親子で交替で1冊の絵本を読むこと、また、子供が飽きそうなときには長い文は読んであげるようにしています。

毎日1冊でも積み重ねると子供の成長が実感できますので、焦らず、スモールステップで子供を見守ることが大切だと思います。

ちなみに、紙ベースの絵本のほかに、我が家の5歳児は、Amazon Fireキッズモデルで使える Dr. Seuss Reading Appも使っています。紙ベースの絵本とは違って、ドクタースースのルーディングアプリは単語を読み上げくれますので、我が子は私が家事などで一緒にそばにあげられないときはドクタースースのルーディングアプリを使って一人読みの練習をしています。

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