【おうちフォニックスの進め方 Step 4】Jolly PhonicsのTricky WordsとAlternativesをスモールステップで学ぶ
おうち英語で子供がブレンディング(Blending)とセグメンティング(Segmenting)を通じて、ジョリーフォニックス(Jolly Phonics)の基礎42音のルールをある程度慣れてきたら、Tricky Words(ひっかけ単語:フォニックスの発音ルールに沿わない単語)とAlternatives(同音異綴り)の練習を加えていきましょう。
大切なポイント!!
ひっかけ単語や同音異綴りの学びに入ると、混乱してしまう子供もいます。
そのため、おうちのフォニックス学びの取り組みにおいて、一番大切なのは、子供をしっかり観察し、子供の習得度に合わせて焦らず取り組みを増やしていくことです。また、常に基礎42音ルールを復習しつつ、ひっかけ単語や同音い綴りと比較しながら進めていくことを心掛けてください。
焦らず、少しずつ、Tricky WordsとAlternativesを触れよう
では、おうちで子供たちにどのようにジョリーフォニックス(Jolly Phonics)のひっかけ単語(Tricky Words)とAlternatives(同音異綴り)を教えるでしょうか。
まず、ひっかけ単語に関しては、ジョリーフォニックスの公式サイトから無料でダウンロードできる「Handy Tricky Words List」を参考にしながら、少しずつ遊びの中に取り入れると良いと思います。
◆Handy Tricky Words List DOWNLOAD
おうちでのひっかけ単語(Tricky Words)とAlternatives(同音異綴り)指導について、ジョリーフォニックスのカリキュラムを参考にした具体的な進め方は以下の通りです。
子供の習得度に合わせておうちでの進捗を適宜調整してみてください。
(※Pupil Bookシリーズはイギリス英語)
◆おうちでのひっかけ単語(Tricky Words)とAlternatives(同音異綴り)指導に関する進め方:
- 42音の基本音を覚え、CVC単語(d-o-gのような簡単な3文字の単語)を中心に理解が深めたら、Tricky Words (Red level中心)を取り入れる 【Jolly Phonics Pupil Book 1 / Jolly Phonics Student Book 1対応】
- 42音の基本音を復習しつつ、同時にYellow Level, Green LevelのTricky Wordsを少しずつ取り入れる。また、Alternativesへも触れ始める。この段階では、子供がAlternativesを認識・読めるようになることが目標とし、正確的にAlternativesを書けることはまだ求めない【Jolly Phonics Pupil Book 2 / Jolly Phonics Student Book 2対応】
- 42の基本音のルールがだいぶしっかり身に付けてきて、Tricky Wordsの語彙量が増えてきたら、Blue Level, Purple LevelのTricky Wordsを少しずつ取り入れる。また、Alternativesのルールを教え、Alternativesに対する理解を深めてもらう。この段階では、少しずつ子供が正確的にAlternativesを書けるような取り組みを工夫するよう心掛ける【Jolly Phonics Pupil Book 3 / Jolly Phonics Student Book 3 】
Tricky Words(ひっかけ単語)とAlternatives(同音異綴り)は楽しさの中から学ぶ
おうちフォニックス取り組みにおいて、Tricky Words(ひっかけ単語)とAlternatives(同音異綴り)はBlending(ブレンディング)と同様、基本は遊びの中に取り入れば良いと思います。
我が家の場合は、例えば、Tricky Words Treeを作ってみたり、切る、貼る要素が含まれる同音異綴りのワークをしたりします。
繰り返しになりますが、ブレンディングと同様、アイディア次第で、子供の想像力を引き出しながら、ひっかけ単語と同音異綴りの理解が深まるので、ぜひお子さんの特性に合わせて工夫してみてください。
親が焦ってしまうと、子供のモチベーションに影響を与えてしまう可能性があるので、どうか焦らず、スモールステップで、子供のフォニックス学びの成長を見守っていただけると嬉しいです。
フォニックス絵本多読で実力パワーアップ
おうち英語でフォニックスを学ぶ際に、絵本多読が重要だと思います。
なぜかというと、言語学の側面から見ると、英語やフォニックスが上達になるために、インプットだけではなく、学んだ言葉を自分のなかで吸収理解して、そしてアウトプットしていくプロセスが不可欠です。
「学んだ言葉を自分のなかで吸収理解する」ということは、教われた・見聞きした言葉を学習者が受容して適切な状況・場面で正しい言葉を使えるようになるということなので、生きた英語を学ぶ面においてとても大切なプロセスです。
では、幼い子供がどのように、学んだ言葉を自分のなかで吸収理解していくのでしょうか。
赤ちゃんが母国語習得のプロセスで考えると分かりやすいと思います。白紙のような赤ちゃんは、周りの方からの話しかけを通じて、ある特定の言葉が表す意味を自分なりに解釈して理解してそして正しく使えるようになりますよね。子供の英語学びも同じく、英語で色々なことを経験していくことが英語が上達になるカギだと思います。
しかし、非ネイティブの子供は、ネイティブ圏の子供のように、おうちで・学校で英語をたくさん浴びる生活をするわけではない方が多いと思います。そのため、英語絵本多読や英語玩具、英語動画などを通じて、どの場面でどのような言葉を使うかを子供自身で感じる・体験することが重要であり、おうち英語環境を整えるのに一番手軽な方法になります。
我が家は小さい頃に子供にパソコンなどを使わせるに抵抗感があったので、フォニックス学びを始めたと頃、環境作りは英語絵本を中心でした。
我が子が3歳からフォニックスを学んできた中で、幼児にとっても分かりやすいフォニックス絵本を挙げますと・・
おうちフォニックス学びにおすすめの絵本
1位は、Peppa Pig Phonics Setです(絵本12冊セット)。
イギリスの国民的キャラクターペッパピッグと一緒にフォニックスを学ぶシリーズです。おすすめポイントは別記事をご覧ください。
2位は、ジョリーフォニックスのReadersシリーズ(Jolly Phonics Readers)です。
Orange Readers(レベル0)、Red Readers(レベル1)、Yellow Readers(レベル2)、Green Readers(レベル3)、Blue Readers(レベル4)、Purple Readers(レベル5)と計6レベルに分けられています。
Jolly Phonics Pupil Book / Jolly Phonics Student Bookの進捗に対応してレベル分けがされているので、絵本の文は子供が学んだことがある単語だけ扱っているところが特徴です。。
ジョリーフォニックスをベースにフォニックスを学んでいる子供が読めば読むほど英語で絵本を読むことの自信が湧いてくるので、ジョリーフォニックスの学習者にとってとても使いやすいです。
Jolly Phonics Readersの詳しいレベル感は以下のような感じです(2022年4月時点)
レベル | 対象者/ジョリーフォニックス習得度 | |
Orange Readers | Level 0 | ・Jolly Phonics Pupil Book1 / Jolly Phonics Student Book1学習者 ・計7セット(ジョリーフォニックス基本音7グループ42音に対応)があり、グループ終了ごとに1セットずつ読めるような編成となっている |
Red Readers | Level 1 | ・Jolly Phonics Pupil Book 1 / Jolly Phonics Student Book 1 学習済みの方 ・基本42音のほか、Red LevelのTricky Words 11字がそれぞれの絵本に使われている |
Yellow Readers | Level 2 | ・Jolly Phonics Pupil Book 2 / Jolly Phonics Student Book2 を学習し始める方 ・基本42音のほか、Pupil Book2 / Student Book2の17ページまで学習を終え、Red Level とYellow LevelのTricky Words 約20字がそれぞれの絵本に使われている |
Green Readers | Level 3 | ・Jolly Phonics Pupil Book 2 / Jolly Phonics Student Book 2 を学習済みの方 ・基本42音のほか、Pupil Book / Student Book 1と2 で学んだTricky Words 40字と、Alternatives 5字がそれぞれの絵本に使われている |
Blue Readers | Level 4 | ・Jolly Phonics Pupil Book 3 / Jolly Phonics Student Book 3 を途中まで学習済みの方 ・基本42音のほか、Pupil Book3 / Student Book3 の28ページまで学習を終え、Blue LevelまでのTricky Words 61字、およびAlternatives 18字がそれぞれの絵本に使われている |
Purple Readers | Level 5 | ・Jolly Phonics Pupil Book 3 / Jolly Phonics Student Book 3 を学習済みの方 ・基本42音のほか、Pupil Book / Student Book 1~3 で学んだTricky Words 72字と、Alternatives 28字がそれぞれの絵本に使われている |
3位は、Curious George Curious About Phonicsです(絵本12冊セット)。
子供に人気のおさるのジョージと一緒にフォニックスを学ぶシリーズです。
とてもシンプルな絵に、シンプルな文が添えているので、フォニックス初心者でもすらすら読めます。
参考までに、おうちのフォニックス環境を整えるために、絵本ではなく、おもちゃのほうが子供が喜ぶ家庭には、マルチリンガル知育おもちゃMarboticや、リーブブロッグのがFridge Phonics Magnetic Letter Set良いと思います。詳しくは別記事をお読みいただけると嬉しいです。
最後に
外国語の学びは時間かけて練習を重ねる必要があり、一時期に努力すれば良いものではないです。
早期教育に対して賛否両論があるように、幼少期に学びのプレッシャーを掛けすぎると、意図しない影響を子供に与えてしまう可能性もあるので、本記事を参考にし、おうち英語でフォニックス学びを取り入れる際は、焦らず、お子さんの志向や習得度合いをしっかり観察しつつ、負担をかけない学び方法を見いだせて頂けると幸いです。
《参考》
おすすめおうち英語教材
モンテッソーリ式のSTEAM教育・おうち英語・中国語教材教具と教育情報
台湾出身のEmilieママとFacebookのプライベートグループおうち英語・中国語・STEAM交流グループ/Homeschooling by ERDEKidsを共同運営することになりました。
Emilieママは7歳と3歳のお子さんをお持ちで、ブログでは子供の中国語学習について発信しています。ブログの発信だけではなく、バイリンガル・マルチリンガル育児に興味がある方と双方向に交流をしたいとの思いから、Facebookのグループを組成することになりました。
どなたでも無料でグループに参加できますので、日本にいながらバイリンガル・マルチリンガル育児や子供の英語学習、中国語学習(台湾華語)にご興味がある方、ご参加をお待ちしております^^
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